今晩はPepuです。
異例の2日連続の本紹介です。
それでも紹介したい一冊です。
しかも、
今回はアオヤギセレクト本を
Pepuが紹介します。
的外れな紹介ならゴメン。
でもピアノの事なので任せてね。
カルチェラタンの裏通りに
謎めいたピアノ工房を見付けた
主人公のカーハートは
好奇心を抑えられずに
遂に扉を開ける。
実はカーハート自身も子供の頃に
ピアノを習っていて
今度は子供達の為に安価な
アップライトピアノが欲しいと言う
目的も有り、ただの野次馬では
無いのですが。
なかなか、敷居の高い店で
最初は軽くあしらわれてますが
若いピアノ技師リュックに出会い
その博識と情熱
そして、世界の名機に囲まれ
ピアノの世界に魅せられていく
怖い話し、いや素晴らしい話しです。
あとは、ネタバレなので
実際に読んで下さいね。
しかも、ノンフィクションです。
この技師のリュック只者では無いです。
ピアノは非常にデリケートな楽器で
湿度などには本当に気を使わなければ
いけません。
中の構造も複雑で
楽器の構造として現在の形に
安定したのは産業革命の賜物と
言われる程です。
メーカーによっても
また奏者によっても全く別物の
音を奏でます。
鍵盤を弾くと本体は勿論
壁などに反響した音
そして弾いている指にも
伝わってきます。
アコースティック楽器全般に
言える事ですが
ピアノは大きさも音量も
他の楽器に比べ大きく
また容易に複雑な和音も出せるので
その残響感は特別です。
この感じは、どんなに進歩しても
電子ピアノには敵いませんね。
しかし、本書の音や感触の
描写はきめ細かく誘惑に溢れ
グルメ本のようです。
子供の頃にピアノを習っていた方も
ピアノを弾いた事がない方も
きっとピアノを弾きたくなります。
ピアノの魅力の詰まった本です。
また、此方の本は
アオヤギキュレーションの
新潮クレストブックス特集の
コーナーにございます。
是非、ご覧下さい。
お待ちして居ります。